シリンダーブロックO/H


アルミ製シリンダーブロック・シリンダーライナー(スリーブ)
材質はねずみ鋳鉄製、t=1.5~3.5mmほど。(20年ほど前はt=4.0mmほど)。鋳鉄は組織内のカーボン自体が自己潤滑性が高いので、高回転高出力型エンジンにも対応できているし、信頼性も高いため歴史が長い。ライナーはシリンダーブロックを鋳造される際「鋳ぐるみ」といるカタチでブロックと一体化される。
ブロックに組み込まれたのちボーリング&ホーニングなどの機械加工が施される。
そのため、あらかじめライナーの外周には切り込みを施し、ブロックとの結合を高めている。ところが単なる切り込みでは経年劣化で微妙に動き、ボアの真円度が狂うとして、ごく最近のライナー外壁には無数のイボをこしらえブロックとの結合剛性を高めているケースがある。これをスパイニー・ライナー(SPINEはサボテンのトゲのこと)と呼んでいる。1KR-FE(トヨタ・パッソ&ダイハツ・ブーン共同制作のエンジン)はライナー製造過程の鋳造金型に発泡剤を塗布することでイボイボをつくり出すというもの。これによりライナー自体の肉厚をわずかt=1.75mmに抑え、ボア間距離をわずか7.0mmとしてエンジン全体の軽量化に貢献している。
一方、鋳鉄製のスリーブは重量が重くアルミに比べると熱の伝導性が思わしくない。欧州車メーカーでは鋳鉄ライナーを廃止し、ブロック自体をすべてアルミ製にしたライナーレスで軽量化と冷却性を高めている。特に冷却性は全開領域で約10℃も温度が下がり有利である。このオールアルミのライナーには、シリコンなどの分子を分布させているのだが、このシリコン分子を4~10μとごく小さなカタチで分布させる必要がある。HONDAでも1990年、市販のプレリュードのエンジンでアルミナとカーボンファイバーのハイブリッド素材をスリーブとして使ったFRM(ファイバー・リインフォースド・メタル=繊維強化金属)エンジンが登場している。このライナーレスシリンダーブロックは、セリカの2ZZ-GEにも採用されている。2ZZ-GEは世界最小のボア間寸法5.5mmを実現。MMC(メタル・マトリックス・コンポジット=金属に母体にしてつくられた複合材の意味)で高強度、高弾性、低熱膨張性、耐摩耗性、摺動性などが優れている。

 › シリンダーブロック取替
 › シリンダーブロック上面研磨
 › シリンダーブロック砂落とし
 › シリンダーブロック・GUN KOTE
 › シリンダーボーリング
 › シリンダーホーニング(クロスハッチ角度変更・プラトーホーニング)
 › シリンダー・シリコンラッピング
 › シリンダーライナー取替、製作
 › シリンダーライナー再メッキ加工
 › ダミーヘッド取付、製作
 › メクラキャップ取替
 › ヘッドボルトサイズ変更
 › ヘッドボルトヘリサート修正

ボーリング&ホーニング・平面研磨


 › ボーリング&ホーニング
  › プラトーホーニング
  ›シリコンラッピング
  › ダミーヘッド取付
  › ダミーヘッド製作
 › 面研磨
  ボーリング
&ホーニング
(税別)
ホーニングのみ
(税別)
シリコンラッピング
(税別)
ダミーヘッド付き
(税別)
平面研磨
(税別)
RB26DETT ¥48,000
(¥8,000×6)
    使用料:¥6,000
取付工賃:+¥9,000
¥20,000
 SR20DET    \15,200
(¥3,800×4)
  ¥10,000   
EJ207 ¥24,000
(¥6,000×4)
  ¥12,000
(¥3,000×4)
使用料:¥4,000
取付工賃:+¥6,000
¥32,000
(¥16,000×2)
原付(2st・単気筒) ¥9,000        
※加工屋さんへの持ち込み運賃:+¥8,000を別途頂きます。
※洗浄代:4気筒:¥4,000(税別)、6気筒:¥6,000(税別)は別途
※分解、組み立て工賃は別途

シリンダー再メッキ



KAWASAKI KDX250SR-F2

DX250F・1992年・7,618km

エンジン不調・キャブO/Hで入庫。バラシて見ると最近やっているようでした。
始動が良くなく、打音もするのでピストン&シリンダーをチェック。ピストンは社外品。1ヶ所シリンダーのメッキが剥がれていた。しかし新品のシリンダーは生産廃止のため再メッキを。納期は海外へ送っるので通常は約2ヶ月ほど。今回は4コロナ渦だったので戻ってきたのは4ヶ月先・・・。

シリンダー再メッキ加工(ホーニング含む):¥48,000(税別)
排気バルブ&スタッドボルトなど脱着:¥3,000(税別)
洗浄&塗装剥離(内部含む):¥5,000(税別)
シリンダー脱着工賃:¥16,000(税別)
※部品代等は別途(純正ガスケットは廃盤)

 › シリンダー洗浄
 › 排気バルブ、スタッドボルト、冷却パイプの脱着
 › 塗装剥離(外壁、IN・EXポート内、ウォータージャケット内)
 › GUN-KOTE(シリンダーヘッド、シリンダーブロック、サーモスタットハウジング)
 › シリンダーブロック脱着
 › ピストン取替



シリンダー再メッキ+ホーニング


GUN-KOTE

GUN-KOTE



SUBARU IMPREZA WRX STi

型式:E-GC8
E/G型式:EJ20K→EJ255

EJ20K→EJ255にスワップ。中古エンジンをO/H。
腐食が酷かったのでGUN-KOTEでコーティング。
GUN-KOTE:¥120,000(税別)
#2401F_Flat Black
※脱着工賃、部品代等は別途

ヘッドボルトヘリサート修正



SUBARU IMPREZA WRX STi A-LINE

型式:CBA-GRF
E/G型式:EJ257

シリンダーヘッド取付時、シリンダーブロック側(メスネジ)がネジ部がダメになってしまったので、ヘリサートで修正。

 › ヘリサート修正(1ヶ所):¥18,000~(税別)
 › ボルト折れ外し(1ヶ所):+¥10,000~(税別)
 ※加工屋さんへの持ち込み運賃:+¥8,000を別途頂きます。
 ※分解工賃、部品代、油脂類などは別途